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「シルクロードがもたらした日本とアラブの共通点」講演概要 

第1回講演ではシルクロードやイスラム文化の地理的歴史的背景の説明がありました。イスラムという言葉から、テロ、過激派だけを思い浮かべず、本当のイスラムの姿を理解して欲しいという想いを込めてシーファ・ハダッド氏が話されました。
アラビア半島内にはシルクロードにつながる交易路が多くあり、アラビア商人はラクダを使い、紀元前から活躍していました。また海路でも、「シンドバッドの冒険」の世界のごとく、アラビア半島と中国を盛んに行き来し、それは交易だけでなく文化の交流にもつながりました。7世紀から15世紀のイスラム世界の拡大の時期には、アラブの人々は古代ギリシャ・ローマの文明、ペルシャの文明を吸収・融合し、世界に誇る独自のイスラム文明を発展させました。
ここから本題に入り、特製の年表を使ってその時期のアラブと日本のつながりと現在まで続いている共通点を、映像を見ながら項目別に探りました。第1回、2回の講演での主な項目は次のとおりです。
シルクはシルクロードという名が示すとおり、中国から輸出され、その生産法も東西に伝わった交易品の代表的なもの。シリアのダマスク織と日本の錦織に大きなつながりを見る。螺鈿は世界最古の真珠採集地であったアラビア半島から始まったもの。伝統家具には素晴らしい螺鈿が見られる。日本では漆器にはめ込まれた。象嵌はダマスカスで生まれ、西端はスペインのトレド、東端は京都まで伝えられた。メッカの門の鍵にも、京都二条城の門にも螺鈿がほどこされている。箱根の寄せ木細工の起源はアラブの木製モザイク。アラベスクと呼ばれるアラブの幾何学模様は着物の帯や茶道の裂地に使われている。フェニキア発祥の吹きガラス、ローマと奈良で科学的成分がほとんど同じ皿がみつかっている。陶器の青と白。コバルトの彩色の始まりはアラブ。中国ではモハメドの青と呼ばれていた。日本の染付につながる。
数々の工芸品がアラブ世界で生まれ、中国を経て日本に伝えられました。中継地では消え去ってしまったものが、終点の日本では大切にされ、真似され、更に日本独自のスタイルを確立して素晴らしい形で残されているとハダッド氏は感じています。
さらにハダッド氏の視点で、食べ物、生活様式、建築の分野でも、アラブと日本の間に多くの類似点が見出されています。

 

三回講演では・・・

3回講演では音楽、家族文化、言語などにおけるアラブと日本の共通点についてお話ししてくださいます。これが最後の講演、シーファ・ハダッド氏の両方の文化に対する熱い思いを伝えていただけそうです。